そんなに辛いのに、どうして学校に行ったの？
2月の学校は寒い。
肩にギュッと力が入るぐらい
寒さを感じる。
そんな私を横目に、
子どもたちは元気にはしゃいでいる。
それだけ、私が歳を取ったのだろう。
使い込まれた教室のドア、
その向こう側には自由があると、
小学生6年の私は思っていた。
なのに、自由を求め、飛び出すことも無く
小さな枠にはまっていた私。
それはそれで
安全な場所だったのかも知れない。
今日は、ドリームマップ授業
目の前でかつらを取り
自分の話をする
休み時間、ある子が私の前に来て
こんな質問をしてくれた。
「そんなに辛いのに、
どうして学校に行ったの？」
どうして、、、
どうしてだろうねーと声を掛けながら
あの頃の私に会いにいく。
理由はひとつ。
学校にいくしかない。
行かないという選択肢がなかったのだ。
そうはいっても、
辛さは変わらない。
だから毎日思う。
明日、台風が来るように
明日、停電になればいいのに
明日、地震が来ればいいのに
でもそんなことは、起きないよね 。
時々、風邪をひき熱が出て
お休みすることが嬉しかったなぁ
そんなことを思い出す。
生徒からの質問は、
すでに忘れてしまった気持ちを思い出す。
大人の私があの頃の私に
会いにいくそんな感じ。
絡まった心の糸はまだここに
ほどける日が来るだろうか。
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